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2007年12月23日 (日)

トレールとキャスターその2

 トレールとキャスターの関係についての2回目。

ある程度のトレール量がないとオートバイは危険であると前記しましたが、このトレール量という実際の力点と(力点でいいのかな?)と実際の接地点がずれているために走行中には各要因によるハンドルのぶれが自動的に修正されます。
 これを視覚的に見るには、紐などに重りとなるものを結びテーブル上で引っ張りまわすとわかると思います。真直ぐに紐を引っ張る時にその線上以外のところに重りを置いても、紐を引くとライン上に近ずきます。こうしてトレール量によって安定性を確保しています。

 でキャスターですが、感覚的にもキャスターが立っている(角度小)とスポーツ的なクイックハンドリングで寝ていると(角度大)だとツアラー的とのイメージがあります。実際その通りで、オンロードモデルですと20度台の前半の数値のモノもあるようです。ではなぜこうなるのかを極端な例で模式図にしました。

            模式図1

0001_2
 これがキャスター  0度 この状態ですとハンドルの切れがそのままタイヤの向きとなり、それすなわち曲がりたい方向となります。

            模式図2
Photo
 そしてキャスター90度です。この状態はあり得ませんが・・・タイヤの動きが、路面と水平の回転運動となりその動きは曲がる向きとは直接的ではありません。タイヤにもトレッド面が丸いので傾けるだけで向きを変える力がありますが、それは別の話です。

 このように極端に考えるとキャスターが立っている方が直接的と言えるのではないでしょうか。

 ですが、この2つの状態でハンドルを切りさらにバンクさせる事を考えると 模式図1では、接地点が、②の様に前方に移動する事となります。キャスターの立ちすぎは、ハンドルの切れ込み感やバイクが寝ないといった感覚となり実際そうなります。また模式図2ですとハンドルを切って、バンクなどタイヤの無い所で走る事になりそうです。

 この様に、キャスターが立っている方がより直接的なハンドリングである事が解ります。ただ実際にはキャスターを立てるとトレール量が減少しますので、切れ込み感や、バイクが寝ないといった感覚を緩和する目的もあってフロントフォークのオフセット量を加減します。

0002
 この③がフロントフォークのオフセット量です。同じキャスター角ですとオフセットを増やすとトレール量が減少し、減らすとトレール量が増えます。

 一般的な話ですが、トップブリッジの三角のオムスビが扁平になるほどスポーツ的な設定であるといえるのではないか?と思います。フロントフォークが車体に近ずくためにハンドルの切れ角が減少する傾向があります。レーサーレプリカがいい例でしょう。(オフ車なんかは、車体側に余裕があるために極端に切れ角が減少する事はありませんが)

 トレール量を増す事は、車体のヘッドパイプの延長から実際の接地点を後方に下げます。こうしてトレールを増す事によりバンク時の自然な挙動を得ています。

 現実にはホイールベース、重量配分などが綿密に関係し合っている事でしょうが、だいたいこんな感じでオートバイは安定して走りそして曲がるのだと思います。

 自分の主観も含んだ話ですので、『ここはこうです。』、『ちょっと違うよ』などありましたら教えてくださいね。更新して直したいと思います。

 オートバイのフロントフォークは伸び縮みが直接車体のディメンションを変化させる事が最大の弱点ですが、重量的なことから言ってもこの形態がまだまだ主流である事は確実でしょう。

 最後にここまで解りながら自分の走りに生かせません。なんでだ・・・・・

 次回はキャスターとトレール3回目・・・危ない改造の予定です。
 

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